2019.02.14
最近 感銘や驚き、知的興奮等などを受けた本

カズオ・イシグロは、「わたしを離さないで」・「わたしたちが孤児だったころ」に続いて3冊目」。時代設定やテーマも各々違いますが、アーサー王の時代の老夫婦の冒険譚で、夫婦愛やアドベンチャーの要素も多々あり、読みやすく3作品の中で1番好きです。
「ホモ・デウス」は、「サピエンス前史」の著者が、ホモ・サピエンス(人類)の未来を過去(歴史)の検証(ピューリッツァー賞のジャレット・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」のように)から読み解いた世界的ベストセラー。こーゆー本を読むと宇宙の成り立ちを知る事と同じく「われわれは誰なのか」と問われているようで、ページをめくる指が止まらない必読の書。
日本を代表する社会学者、大澤真幸。彼の西洋哲学・現代思想・文学・映画理論・宗教的知識などなど博覧強記を駆使しての三島由紀夫の評伝。
ヒッチコックの「めまい」をフレームにした切り口や引用が出て来たり、まるでサスペンス映画を観るようなドキドキ感と目から鱗的な斬新さにときめく書。
文豪ヘミングウェイの20代に書いた出世作の新訳版。瑞々しい感性に彩られた青春の書。個人的には、川釣りのエピソードが微笑まく好きです。^_